JAPAN BRAZILIAN JIU-JITSU FEDERATION
一般社団法人日本ブラジリアン柔術連盟

JBJJF主催大会における新型コロナウィルス感染症対応ガイドライン

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本ガイドラインの目的

● 新型コロナウィルス(COVID-19)感染症拡大防止を最大限に重視し、JBJJF主催大会を再開する。
● JBJJF主催大会開催にあたり、 感染リスクを下げるために参加者・関係者が遵守すべき基準を示す。
● JBJJF主催大会において、感染が生じてしまった場合の適切な処置について示す。

はじめに
本ガイドラインは、JBJJF主催大会開催再開に向けて、新型コロナウイルス感染の予防 および 対処について、JBJJFが参加選手や各アカデミー、関係各位に推奨する内容をご案内するものです。 本ガイドラインは政府、関係各機関より示された指針に基づいて作成されています。

競技者および関係者の皆様にはまず個人防衛をお願いいたします。
競技者、各アカデミー関係者、柔術に携わるすべての皆さま、そのご家族一人一人が、新型コロナウイルスの特性を理解し、感染を予防する行動を心がけてください。本ガイドラインでも各機関より提示された詳細をご案内しております。

それでも現時点では感染を100% 防ぐ手段は残念ながら見つかっていません。感染を取り巻く状況も日々変化しています。

引き続き個々の防衛意識が重要となります。
「体調が悪いけど、我慢して練習に出よう、仕事に行こう、少し見学するだけ」といった行動が、その方が所属する集団に感染を広げてしまう可能性があります。体調不良・発熱・咳・倦怠感などの症状を認めたら決して無理せずに休む勇気を持つこと、そのことを所属アカデミーや職場、周囲の方に報告する勇気をもつことを、是非お願いいたします。また、指導者の皆様には所属選手の体調確認を慎重に行っていただきますようお願いいたします。

競技者のご家族、ご友人、サポートされている皆さまには、大会会場への来場制限などでご不便をおかけする場合がございます。何卒ご理解・ご協力をお願いいたします。

JBJJFでは、このような個人防衛と集団防衛を重視していくことにより、社会全体の感染拡大防衛に貢献しつつ大会活動を再開する事を目指していきます。

①感染を予防する

1. 新型コロナウイルス感染症の感染経路について
新型コロナウイルスの感染は以下の2つの経路で生じることが確認されていますます。

(1) 飛沫感染 (咳・くしゃみ、会話による感染)
通常の風邪やインフルエンザのように、咳やくしゃみによりウイルスが排出され、それを吸入することにより感染が生じます。特に新型コロナウイルス感染症では、濃厚接触状態(手が届く範囲)における“会話”でも感染が広がる可能性があることが重要です(WHOは、一般に、5分間の会話で1回の咳と同じくらいの飛沫(約3,000個)が飛ぶと報告しています)

(2) 接触感染 (手で触れることによる感染)
咳やくしゃみ、会話で環境に排出されたウイルスウイルスが、手指などを介して粘膜(口、鼻、眼など)から侵入することにより感染が成立します。WHOは、新型コロナウイルスは、プラスチックの表面では最大72時間、ボール紙では最大24時間生存するなどとしています。

※参照:厚労省「新型コロナウイルス」とは、どのようなようなウイルスですか。

2. 一般的な予防方法
(1) 「「3つの密(密閉、密集、密接)」を避ける。

• 参照:首相官邸・3つの「密」を避けるための手引き


(2) 飛沫感染 (咳・くしゃみ、会話による感染)に注意する。

(3) 手洗いと咳エチケットを心がける。

• 参照:首相官邸、厚労省・感染症対策
• 参照:厚労省動画「正しい手洗い方法」
• 参照:厚労省動画「マスクの正しい着け方」


(4) 口・鼻・目に不用意に触れない。

(5) 規則正しい生活とバランスの取れた食事を心がける
3.「新しい生活様式」(政府専門家会議が2020年5月4日に提言)
(1) 長期間にわたって感染拡大を防ぐために、飛沫感染や接触感染、さらには近距離での会話への対策を、これまで以上に日常生活に定着させ、持続させなければなりません。これは「新しい生活様式」と呼ばれています。

• 参照:厚労省・新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の実践例を公表しました


(2)厚生労働省から追加で「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイントが示されています。

• 参照:厚生労働省「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント(2020年5月29日)

4. 感染を注意すべき層
競技者本人、大会スタッフ・関係者だけでなく、競技者と頻繁に接する方々(ご家族・同居人)も同様の対応が必要です。
5. より詳しく知りたい方への参考資料

• 参照:厚生労働省 『 新型コロナウイルスに関する Q&A (一般の方向け 』

②大会当日までの過ごし方。検温および体調管理、行動記録

1. 対象範囲
大会出場の競技者および大会スタッフ・関係者は、毎日の健康チェックと行動記録を、可能な限り実施してください。
2. 毎日の健康チェック
コロナウイルス感染の徴候がないか、体調管理をお願いします。
(1) 体温測定: 起床直後・就寝前 等 、決まった時間での体温記録
(2) 症状チェック: 倦怠感、咳、咽頭痛、食欲低下の有無、睡眠時間など
3. 毎日の行動記録
感染者、濃厚接触者が出た際の対応を素早く、正確に判断するために、毎日の行動記録(食事や出向いた場所・同行者などの記録)が把握できることが重要です。

JBJJJF主催大会に競技者として出場する場合、大会当日までの過去14日間の行動記録が確認できることが好ましいです。

③大会当日の行動規定

1. 来場者全員に求められること
(1) 無理な来場は見合わせる
・体調が良くない場合(例:発熱、咳、喉の痛み、だるさ、味覚嗅覚の異常などの症状がある場合)
・新型コロナウイルス感染症「陽性」とされた者との濃厚接触がある場合
・同居家族や身近な知人に感染が疑われる方がいる場合
・過去14日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航又は当該在住者との濃厚接触がある場合

(2) 主催者の設定した行動規定を遵守する

(3) 可能な限り社会的距離(2m 、最低1m)を確保する

(4) 会場内では基本的にマスクを着用する(試合中の競技者等を除く)

(5) 手洗い、手指消毒をこまめに行う

(6) 競技者には大会申込時の「誓約書」に同意する事により、大会規定への同意および新型コロナウイルス感染症対策への同意(直近2週間の体調不良や濃厚接触の有無等の確認、感染者発生の場合の情報提供、検査協力への同意)を得たものとする。また競技者以外の来場者にも同様の同意確認を行う。

2. 会場への移動
(1) 公共交通機関での移動の場合、マスクの着用、社会的距離の確保等、大会当日も移動時の感染に注意する。

(2) グループでの自家用車等での移動の場合、マスクの着用、換気の留意を実施する。
3. 会場への入退場の管理
(1) 試合会場のすべての入口で入退場チェックを行う
・出入口の数は適正に設置。入場口と退場口を分けるなどして管理を行う。
・正規の出入口以外は封鎖し、入退場の管理を厳正に行う。

(2) 入場前に体温を測定し、規定の体温以上の場合、入場(試合出場)をお断りする。
・体温測定済みの方は、バスの着用などで識別を行う。

(3) 入場時は適切な距離を保ち、混雑を抑制する。

(4) 来場者名簿を作成し、来場者情報を管理する。

(5) すべての入口に手指消毒液を設置する。

(6)来場のタイミングが集中しないよう、適切な試合進行方法の調整、来場時間の案内を行う。
4. 会場での行動
(1) 更衣時や待機時等は社会的距離(可能な限り2m 、最低1m)を確保する。

(2) 会場内では、基本的にマスクを着用する。
※高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなるおそれがあります。十分な距離が確保できる場合など、状況によってはマスクを外してください。

• 参照:厚生労働省「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント


(3) 不要な会話・接触は控える。必要な会話の際は必ずマスクを着用する。

(4) 声援、応援、声を発するセコンド業務を禁止とする。

(5) 飲料ボトル等を共用しない。飲料ボトル・ペットボトル等の放置を禁止する。

(6) 使用済みペットボトル、テーピング、マスク等のゴミは必ず各自が管理し、責任をもって廃棄する。会場内、試合場内への放置を禁止する。

(7) タオル、用具などを共用しない。替えの道着・用具等は必ず競技者個々が用意する。

(8) 更衣室、シャワー等を利用する場合は、会場の規定に従い、密を避けて使用する。

(9) 試合、表彰を終えた選手は速やかに会場を退出する。会場での滞在時間を極力短くする。
5. 大会進行に関して
(1) 集合、待機時等での密の発生を極力避けるため、適切な試合進行方法を調整する。
・その際に、従来のJBJJF主催大会での試合進行方法と異なった形式を採用する場合がある。

(2) 握手、ハイタッチ、抱擁等は行わない。対戦相手、審判への挨拶は礼のみにて行う。

(3) 声援、応援、声を発するセコンド業務を禁止とする。

(4) 試合場への入場等を完全入れ替え制で進行する場合がある。

(5) 表彰方法を変更する場合がある。
6. 入場制限
(1) 会場への入場者数を制限する場合がある。

(2) 会場への来場を出場選手のみに制限する場合がある。この場合、応援、観戦等での来場は認められない。

(3) 定められた集合時間以外の入場は認められない場合がある。

(4) 試合、表彰を終えた選手は速やかに会場を退出する。会場での滞在時間を極力短くする。

(5) これらの制限は今後の状況により緩和、もしくは更なる制限追加の可能性がある。

④感染者、濃厚接触者発生時の対応

1. 報告の義務
(1) 出場者および来場者が大会終了後2週間以内に新型コロナウイルス感染症を発症した場合は、主催者に対して速やかに報告する。

(2) 主催者、関係者が大会終了後2週間以内に新型コロナウイルス感染症を発症した場合は、当日の来場者への連絡および公式サイト等での周知を行う。

※参照:厚生省による濃厚接触者の定義と注意点

2. 情報開示
(1) 出場者・来場者もしくは主催者・関係者が大会終了後2週間以内に新型コロナウイルス感染症を発症した場合、会場施設、自治体、政府機関等、関係各所の要請に従い当日の来場者情報を提出する。

(2) 情報開示の際に個人名は原則非公開とし、個人の人権が損なわれることのないよう、情報保護等には十分留意する。
3. 案内・検査
(1) ・出場者・来場者もしくは主催者・関係者が大会終了後2週間以内に新型コロナウイルス感染症を発症した場合、自治体、政府機関等、関係各所の要請に従い濃厚接触者への検査の案内等、適切な処置を行う。

※本ガイドラインおよび大会当日の行動規定に従っていただけない場合、大会当日であっても試合出場資格の取り消し、会場からの退出となる場合がございます。また、大会当日および大会開催中であっても大会を中止とする場合もございます。

選手、関係者の皆様には大変なご不便をおかけしますが、より安全面に配慮した大会再開へのご理解、ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

※本ガイドラインの内容は、政府および関係各機関よりの発表・指示等、情勢の変化により随時変更の可能性があります。

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